トランプ氏支持者によるSNS「GETTR」、立ち上げ日に侵入される
トランプ前大統領のシニアアドバイザーが7月4日に立ち上げた新SNS「GETTR」が初日に侵入された。ポンペオ氏など複数の著名人のアカウントのプロフィールが改変された。数分後には修正されたが、侵入者は「簡単だった」と語った。
ドナルド・トランプ前大統領のシニアアドバイザー、ジェイソン・ミラー氏が立ち上げたTwitterのようなSNSアプリ「GETTR」で公式立ち上げ日の7月4日(現地時間)、複数の公式アカウントがハッキングされた。
ミラー氏自身やマイク・ポンメオ前国務長官、マージョリー・テイラー・グリーン元下院議員(共和党)などの赤バッジ(Twitterの青バッジに相当する、本人であることを示すバッジ)付きアカウントのプロフィールにしばらく「@JubaBaghdad参上。Twitterでフォローしてね」と表示された。Salonのライター、ザッカリー・ペトリッツォ氏などがスクリーンショットをツイートした。
ミラー氏は米The Vergeなどに対し、問題は検出され「数分で封印されたので、侵入者にできたのは数人のユーザー名を変えることだけだった」という声明文を送った。その中で同氏は、GETTRには既に50万人以上のユーザーがサインアップしたと語った。
侵入した@JubaBghdadのTwitterアカウントは非公開アカウント(鍵垢)になっている。
@JubaBghdadは米Business Insiderに対し、ページの乗っ取りは簡単で、単に楽しみのためにやったと語った。
GETTRは日本語にも対応し、iPhoneおよびAndroidアプリもあるSNS。ヘルプによると、1つの投稿の文字数は最長777文字、最大6枚の写真、1つのGIFファイルあるいは1つの動画を含めることが可能だ。
ドナルド・トランプ前大統領を名乗るアカウントは多数あるが、どれも赤バッジはついていない。米Bloombergによると、トランプ氏はGETTRに参加する計画はないという。
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