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「ファスト映画」で共犯の2人を新たに書類送検 ナレーターとして関与か
宮城県警と塩釜警察署が、映画やドラマを10分程度に再編集した「ファスト映画」を無許諾でYouTubeにアップロードする行為に関わったとして、著作権法違反の疑いで男性1人と女性1人を仙台地方検察庁に書類送検した。2人はファスト映画のナレーションなどを担当していたという。
宮城県警と塩釜警察署は7月7日、映画やドラマを10分程度に再編集した「ファスト映画」を無許諾でYouTubeにアップロードする行為に関わったとして、著作権法違反の疑いで男性1人と女性1人を仙台地方検察庁に書類送検した。映画などの海賊版対策を目的とした社団法人のコンテンツ海外流通促進機構(CODA)が同日に発表した。
2人には、5作のファスト映画を投稿したとして著作権法違反の容疑で6月に逮捕された3人と共謀していた疑いが持たれている。CODAによれば、2人はファスト映画のナレーションなどを担当していたという。
ファスト映画を巡っては、本来の権利者に悪影響を与える他、犯罪者の収益源になる可能性があるとしてCODAがアップローダーの特定などを進めている。時事通信の報道によれば合法性を主張するアップローダーもいるが、逮捕者が出たことなどから、YouTubeのアカウントを削除する投稿者が増えているとCODAは指摘している。
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