ニュース
タクシー運転手へのチップをキャッシュレス化 三和交通、東京都府中市で試験導入
タクシー運転手へのチップの支払いをキャッシュレス化する取り組みを三和交通が東京都府中市内で試験的に実施している。車内に設置したQRコードを読み込み、300円から800円のチップを支払える。
タクシー運転手へのチップの支払いをキャッシュレス化する取り組みを、三和交通(横浜市港北区)が7月1日から東京都府中市内で試験的に実施している。車内に設置したアンケートはがきや運転手の名刺に記載のQRコードを読み込むと、一度に300円から800円の範囲でチップを支払えるという。
QRコードを読み込み、三和交通の公式LINEアカウントにアクセス。チップを支払う運転手を選択し、クレジットカードから支払う仕組み。府中市内を走行する同社のタクシー約60台中、接客態度など利用者からの評価が高い5人が運転する車両に試験導入した。
同社によると、チップの支払いをキャッシュレス化する取り組みは業界初という。これまで利用者がチップを支払う方法は、お釣りを受け取らない形や、現金で1000円から5000円程度、別途支払う形式などが主流だった。利用者からは「面白い取り組み」などの声が出ているという。
同社は7月28日まで取り組みを継続し、ユーザーや運転手からの意見を踏まえ、本格導入を検討する方針。
サービスにはリスポ(東京都渋谷区)のデジタルチップサービス「Respo」を活用した。
関連記事
- 都庁も原則はんこレスに ペーパーレスやキャッシュレス化など「5つのレス」推進
東京都の小池百合子知事は、行政手続きの原則はんこレス化などを盛り込んだ都庁のDX(デジタルトランスフォーメーション)の方針を発表した。 - 実現が近づく「給与デジタル払い」とは何か 得をするのは誰なのか
給与を「○○Pay」などのキャッシュレス決済サービスで支払う「給与デジタル払い」。政府は2021年度の早期に給与デジタル払いを制度化する方針だが、事業者、雇用者、労働者にはどんな影響があるのか。 - 「ドコモ口座」事件の教訓はこれからのキャッシュレス業界をどう変えるか
「ドコモ口座」にまつわる一連の事件が明らかにした、キャッシュレス業界、特に銀行側の課題とは。地銀再編をうたう菅義偉内閣の動きは銀行のモバイル改革を後押しするのか。キャッシュレス業界に詳しいライターの鈴木淳也氏が考察する。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.