電気ポットからApple Watchまで、デジタルで緩やかな“みまもり”を:デジタル防災を始めよう(2/2 ページ)
遠隔地から高齢の親を見守るためのテクノロジーを紹介しよう。
セコムは、既存のホームセキュリティやApple Watchと連携した安否みまもりサービスを今秋、開始する。ホームセキュリティのために設置したセンサー類を活用するもので、クラウドにアップロードしたセンサー情報をAIが解析し、起床や就寝、活動量、温湿度などから日々の健康状態や生活リズムをグラフ化したり、体調不良の前兆を検知した場合に通知するなどのサービスを提供するという。
ホームセキュリティサービスと連動することで、万一の際の駆け付けサービスや、ニーズに応じて現地確認サービスも利用できるのが特徴。ホームセキュリティサービスは、家事や侵入などセンサー異常があった際に駆け付けるサービスの提供だが、安否みまもりサービスでは、それらのセンサーが収集するデータをAIが解析して日常のわずかな変化から注意喚起をすることで、体調の急変などを未然に防ぐことを目指しているという。
セコムでは、離れて暮らす高齢者のステージに応じたサービスの提供に意欲的で、比較的元気な状態では「まごチャンネル with SECOM」で緩やかなみまもりを、足腰が弱って体調の急変が心配な段階になったらホームセキュリティやApple Watchと連動した安否みまもりサービスで安心を届けることを目指している。
離れて暮らしていると、お互いに遠慮したり、身近なことの対応に気を取られてつい連絡を滞らせてしまうなどと言ったこともある。では、定期的に月1回など連絡をすれば良いかというと、それが十分な頻度であるかどうかも分からない。
もちろん、連絡したい時に小まめに連絡するのが良いのだろうが、子育てに追われ、日々の仕事もある中では、遠方に暮らす家族のことはつい後回しになってしまいがちだ。そんな時に、行動記録の通知があれば連絡を取るきっかけにもなるだろう。
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