書きかけの原稿が目の前で消失し、思わず「うっ」と叫んだ。
突然の停電で、目の前のiMacもエアコンも全てがブツっと切断。雷などの影響による瞬電は最近でも経験することはあるが、東日本大震災以来の大規模な停電が、筆者の住む練馬区で、4月8日午後2時過ぎに起きた。
地震や雷雨などの状況を知るのに重宝している「NERV」アプリにはまだ情報がない。それもそのはず。停電情報はカバーしていないのだ。
インフラの中では最も復活が早いという電気だが、それでも35度という猛暑の中では、エアコン、冷蔵庫が心配になる。いつ回復するのか、とにかく情報がほしい。
iPhoneのApp Storeを検索したところ、東京電力の公式アプリ「TEPCO速報」があることが分かった。停電の通知もしてくれるという。
東京電力の停電状況は、公式サイトでも分かる。しかし、停電している状況でアクセスできるのはスマートフォンからという人が大半だろう。東京電力のエリアであれば入れておけば安心というものだ。これをインストールしてみた。
今回は間に合わなかったが、プッシュ通知で停電のお知らせもしてくれる。自宅のルーターが止まっていても、モバイルデータ通信でなら届くはずだ。
自分が住んでいるところだけでなく、家族の居住地域での停電情報も設定できるので、緊急の場合には連絡をつけて確認することもできる。エアコンが効かない状態が長引けば、命の危険も生じる。
電気を含めた防災対策については、「デジタル防災を始めよう」という連載で何度も取り上げているが、停電対策について、改めて著者の戸津弘貴さんに近々まとめてもらう予定だ。
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