18〜19世紀の新聞データ100万ページを英国企業が無償公開 商用利用は条件付きで可
データ化した古い新聞のサブスクリプションサービスを提供する英国の企業が、大英博物館が保存する18〜19世紀に刊行された新聞約100万ページのデータを無償公開した。同社に問い合わせた上で許可が出れば商用利用も可能という。
大英博物館と協力して古い新聞をデータ化し、サブスクリプション形式で提供している英Findmypast Newspaper Archiveは8月9日(現地時間)、18〜19世紀に刊行された新聞約100万ページのデータを無償公開した。同社が許可すれば商用利用も可能という。非営利の場合は、著作権表示と参照元を明記すれば利用を認める。
提供するのは、大英博物館が保存する1720〜1880年にかけて刊行された150紙のデータ。新聞のタイトルは、ジャマイカの政治動向を報じる「Royal Gazette of Jamaica」、英国で初めてカラーイラストを採用した「Colored News」など。
ユーザーはFindmypast Newspaper Archiveが提供するサブスクリプションサービス「The British Newspaper Archive」のアカウントを作成すれば閲覧できる。無償で閲覧できるページは今後も拡張する予定で、3年以内に370万ページを追加するという。
The British Newspaper Archiveは、データ化した古い新聞を月額12.95ポンド(約1980円)で見放題にするサービス。地方紙や全国紙を問わず約4400万ページ分のデータを提供している。データを無償公開した理由については「より多くの人々が歴史的資料を利用できるようにするため」としている。
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