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DeNAの技術チーム、「Kaggle」のゲームAIコンペで優勝 自社の強化学習ライブラリ活用

機械学習などの性能を競い合うプラットフォーム「Kaggle」(カグル)で行われたゲームAIのコンペティションで、DeNAのエンジニアが所属するチームが優勝した。同社の強化学習ライブラリを活用してAIを開発したという。

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 DeNAは8月11日、機械学習などの性能を競い合うプラットフォーム「Kaggle」(カグル)で行われたゲームAIのコンペティションで、自社のエンジニアが所属するチームが優勝したと発表した。同社の強化学習ライブラリを活用してAIを開発したという。

 優勝したのは、同社所属のデータサイエンティスト・田中一樹さんと、AI開発支援などを手掛けるquantum(東京都港区)の大渡勝己さんの2人で構成する「チームHandyRL」。大渡さんはDeNAでも強化学習の研究開発に取り組んでいる。

 コンペのテーマは、4匹のガチョウを相手にぶつからないよう移動させながら、最後まで生き残れるかを競う対戦型ゲーム「Hungry Geese」。各チームのAIがガチョウを操作し、スコアを競った。

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「Hungry Geese」のゲーム画面

 ゲームは一手一手状況が変わるため、相手の戦略に応じて自分たちの戦略も変更するなど、多人数ゲームならではの要素がAI開発に要求されるという。田中さんら2人は、DeNAがオープンソース化している強化学習ライブラリ「HandyRL」を使ってAIを開発し、対戦成績が875チーム中1位となった。同社は今回の成果を通じて「多人数ゲームにおけるAI技術の発展が期待される」としている。

 Kaggleでは、企業や研究者がお題となる問題を投稿。これに対し、世界中のデータサイエンティストが最適なモデルを提示しスコアを競う。トップ開発者には賞金が支払われる仕組みだ。

 DeNAは2018年4月、AI研究・開発部門のデータサイエンティストの強化を図るため、業務時間中にデータ分析のコンペに参加できる「Kaggle社内ランク制度」を導入。制度導入後、初の優勝となった。

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