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ヘルメットなしで公道を走れる電動キックボード 姫路でも実証実験、市役所職員などが業務に利用
電動モビリティの製造販売を手掛けるE-KONが、ヘルメットを着用せず公道を走れる電動キックボードの実証実験を姫路市で始めた。
電動モビリティの製造販売を手掛けるE-KON(兵庫県姫路市)は8月12日、ヘルメットを着用せず公道を走れる電動キックボードの実証実験を姫路市で始めた。
実験では、バス事業者の神姫バス(姫路市)や姫路市役所の職員にE-KONの電動キックボードを貸与。姫路駅から半径2kmを対象エリアとして、業務中の移動手段として利用してもらう。
貸し出す電動キックボードは道路交通法上、小型特殊自動車として扱われ、車道や自転車道などを最高時速15kmで移動できる。ヘルメットの着用は任意。ただし片側2車線以上の車道は交通量が多いことから、安全性を確保するため走行禁止とする。
新技術の事業化に当たって法規制の特例措置を受けられる「新事業特例制度」を活用した実験。E-KONは実験で得られたデータを機体の安全性や安定性を高める取り組みに活用するとしている。
電動キックボードを巡っては、電動モビリティのシェアリング事業者であるLuup(東京都渋谷区)が、ヘルメットなしで公道を走れる電動キックボードのシェアリングサービスを、4月から東京都で提供している。こちらも新事業特例制度を活用した実証実験の一環で、5月からは大阪府でもサービスを提供している。
一方で6月には、国土交通省が定める保安基準を満たさない電動キックボードに乗っていた男性によるひき逃げ事故が大阪で発生。安全性や規制の在り方が疑問視されている。
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