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勝手に動き回って伸縮するパーティション登場 ソーシャルディスタンスとプライバシー確保 東北大学が開発Innovative Tech(1/2 ページ)

コロナ禍と共存していくオフィスの一つの在り方。

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Innovative Tech:

このコーナーでは、テクノロジーの最新研究を紹介するWebメディア「Seamless」を主宰する山下裕毅氏が執筆。新規性の高い科学論文を山下氏がピックアップし、解説する。

 東北大学の北村・高嶋研究室の研究チームが開発した「Self-actuated Stretchable Partitions for Dynamically Creating Secure Workplaces」は、状況に応じて移動し、高さや幅を変更する自律型パーティションだ。プライバシーや新型コロナウイルス感染のリスクに配慮しつつ、同僚間のコミュニケーションを促進させるオフィス環境の構築を目指す。

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人と人の間に移動しソーシャルディスタンスを促すパーティション
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多目的スペースで電話する人を取り囲む4枚のパーティション
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人が近づいてくるとパーティションが下がり、顔を見て対話が行える

 オフィス内がパーティションで区切られていると、プライバシーの確保や集中力の向上、感染防止など利点が多くある一方、対面による同僚とのコミュニケーションを妨げるなどの弊害もある。

 今回は、複数のパーティションをその状況に応じて自動的に動作させる方法でこの課題に挑戦する。提案するパーティションは、ユーザーのニーズに応じて高さや長さ、位置を変化させ、パーソナルスペースの確保やグループでの共同作業を可能にしながら安全な職場を動的に作り出す。

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