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暗号資産取引所「Coinbase」日本参入 信頼性訴求でユーザー獲得狙う
暗号資産事業を手掛ける米Coinbaseの日本法人が、暗号資産取引所「Coinbase」のサービスを日本でも始めた。サービス開始時点で取り扱う暗号資産はビットコインなど5種類。銘柄は随時拡充する。
暗号資産(仮想通貨)事業を手掛ける米Coinbaseの日本法人は8月19日、暗号資産取引所「Coinbase」のサービスを日本でも始めた。サービス開始時点で取り扱う暗号資産はBTC(ビットコイン)、ETH(イーサリアム)など5種類。銘柄は随時拡充する。
Coinbaseは暗号資産取引所として米国大手。2012年に設立し、100カ国以上に展開している。21年4月には暗号資産取引所として初めて米NASDAQ市場に上場した。
日本でのサービス開始がこのタイミングになった理由について、Coinbase日本法人の北澤直代表は「(Coinbaseの)ビジネスを金融庁に時間をかけて理解してもらっていた」という。「信頼性の高いサービスを提供するに当たり、法的枠組みが整ったマーケットが望ましかった」と、日本の法規制を評価した。
Webブラウザ版とスマートフォンアプリ版(iOS/Android)を提供。三菱UFJ銀行とも連携し、同行からCoinbaseの口座へ簡易的な手続きで残高を送金する機能も提供する。今後は取引所だけでなく、暗号資産を活用する投資サービスなども提供する方針。
「Coinbaseは創業以来、ハッキングによる顧客資産の流出がない。すでに暗号資産を持っている人だけでなく、新たに始める人や一度暗号資産から離れた人にも興味を持ってもらいたい」(北澤代表)
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