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AirDropの先駆的技術だった「TransferJet」の現在と未来 超高速近距離通信の変遷デジタル・イエスタデイワンスモア計画(1/4 ページ)

TransferJetって終わった技術だと思っていたら、後継技術も出ているのでした。

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 過去の魅力あるサービスやガジェットを温故知新的に改めて見直す本連載、第4回は、超高速のワイヤレスデータ転送規格「TransferJet」を取り上げる。

実効375Mbpsもの超高速なワイヤレスのデータ転送技術

 TransferJetは、3cm以内という非常に近い距離において、実効速度で375Mbpsもの超高速のデータ転送が可能な無線技術だ。2008年1月にラスベガスで開催された「2008 International CES」で発表された。

 今ではWi-Fi 6や5Gなどさまざまな高速ワイヤレス通信が普及しつつあるが、理論値ではなく実効速度で300Mbps超という通信速度は現在でも十分に高速な技術だ。

 3cmという距離はほぼ「タッチ」に近い距離で、利用イメージとしてはほぼ「置く」に近い。対応クレードルやアダプターのそばに「置く」だけで、まるでUSB接続したようにWindowsのエクスプローラが開き、高速なファイル転送が可能。アプリケーションによっては自動でPCへデータを転送することもできる。

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