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“iPhoneを手持ちで自撮りするだけ”の全身モーションキャプチャー センサーをフルに使い全身姿勢をリアルタイム推定:Innovative Tech(2/2 ページ)
カーネギーメロン大学が開発したモーションキャプチャーは、iPhoneだけで、外部カメラやセンサーも必要としない。
頭と胴体の相対的な空間配置は分かっているため、スマートフォンを持っている腕はアバターの肘を、肩とスマートフォンをつなぐように表現できる。だが、もう片方の手や腕の動きを再現するのは非常に難しい。現段階では、スマートフォンを持っていない手でタッチ操作する時だけアニメーションさせている。将来的には、スマートウォッチで検出したいという。
歩行を再現するためには、ユーザーの体の位置が6自由度なのを利用し、アバターの上半身から2足歩行のアニメーションをサポートするVRIKを実行して推定する。
頭がスタート時の高さよりも高いか低いかを計算し、それに応じてアバターをアニメーション化する。頭が直立時よりも高い位置にある場合は、ユーザーが何かの物体に乗り上げたと推測できるため、足が床から離れる様子を表現する。頭がスタート時よりも低い位置にある場合は、脚を曲げる。
今回の手法によるポーズトラッキングを、光学式トラッキングシステムと比較してみた。その結果、胸から下の部分のセンサーデータが存在しないにもかかわらず、脚を含めたほとんどの関節の誤差を3D空間内で25センチ以内に収められることが分かった。
このシステムの活用例としては、ゲームやバーチャルシーンでのアバター操作などを挙げられる。スマートフォンを持った腕は自在に動かせるため、ボディーランゲージや握手などの表現が行えるという。
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