「音がいい」だけじゃ物足りない Qualcommの調査から見えたワイヤレスイヤフォンの未来像：小寺信良のIT大作戦（2/6 ページ）

QualcommがBluetoothでロスレスを伝送する「aptX Lossless」を発表した。ワイヤレスオーディオはこれからどう変わっていくのか。

[小寺信良，ITmedia]

「ワイヤレスオーディオ」に何を求めるか

　「2021 State of Sound」の調査は、米国、英国、ドイツ、中国、インド、日本のスマートフォンユーザーで、各国1000人が抽出されている。対象年齢は18歳から64歳までで、5月の調査である。

　まずパンデミック以降の行動として、音楽を聴くことにいやしを求めるとの回答が65％、ついでストリーミング動画やテレビの試聴時間が伸びたという回答も62％と高くなっている。

　オーディオデバイスの利用頻度が増えた、家族や友人に頻繁に連絡するようになったという回答も6割弱となっており、コロナの影響によってオーディオデバイスやオーディオサービスへの関心・比重が高まっているのが分かる。

COVID-19パンデミック以降の動向

　続いてワイヤレスイヤフォンと、ワイヤレスヘッドフォンでの購入動機については、音質、バッテリー駆動時間、価格が支配的となっており、装着性がそれに続いている。

ワイヤレスイヤフォンとワイヤレスヘッドフォンの購入動機