ニュース
小説投稿サイト「カクヨム」の偽サイトに注意 作品を無断転載 UIも本物そっくりにコピー
小説投稿サイト「カクヨム」の作品を不正に転載したサイトを、カクヨム運営元のKADOKAWAが確認した。IDやパスワードが盗まれる危険があるため、アクセスしないよう呼び掛けた。
KADOKAWAは9月3日、小説投稿サイト「カクヨム」の偽サイトを確認したとして注意を呼び掛けた。一部の小説が無断転載されている他、UIなども本物そっくりに偽装されており、誤ってログインするとIDやパスワードを盗み取られたり、マルウェアに感染する可能性があるという。
偽サイトは当初、誤って閲覧したユーザーが小説のページにアクセスすると、サイトが自動で本物のカクヨムから内容をコピーし、作者名などを消した上で再表示していたという。すでにこの手法で使われていたとみられるIPアドレスは遮断済みで、偽サイトが利用しているサーバの管理会社に対する削除申請も行った。
社内サーバへの不正アクセスではないため、情報漏えいの可能性はないという。KADOKAWAユーザーに対し、不審なサイトにはアクセスせず、発見したときは同社に通報する他、URLなどを拡散しないよう呼び掛けている。
関連記事
- 結局、「漫画村」は死んでないのではないか
法改正が効いたのならなぜ類似サイトが繁栄しているのか。漫画村運営者への判決が出た後、状況はどう変わったのかを分析する。 - 2次創作公認の小説投稿サイト「カクヨム」オープン レーベル公式アカウントで試し読みも
KADOKAWAとはてなの小説投稿サイト「カクヨム」がオープン。投稿作品の閲覧が可能になった。 - 紅白出場のYOASOBIを生んだ小説投稿サイト「monogatary.com」とは エンタメの“種”を集める
NHK紅白歌合戦に、音楽ユニット「YOASOBI」の出場が決まった。実はYOASOBIを世に送り出したのはレコード会社が運営する小説投稿サイト「monogatary.com」だった。 - 石倉デジタル監、有料素材のサンプル画像を無断転載で謝罪 個人サイトを一時閉鎖、Twitterアカウントも一時非公開に
デジタル庁の石倉洋子デジタル監が、画像素材サイト「PIXTA」の画像を自身の公式サイトに無断転載していた可能性があることが分かった。同サイトを運営するピクスタの執行役員が石倉デジタル監の公式Twitterアカウントなどに抗議。石倉デジタル監は謝罪した。 - 画像のリツイートで著作者の署名消えた──Twitterの仕様でも投稿者の権利侵害行為に 最高裁が判決
Twitterに無断投稿された写真がリツイートによって改変されたことで、著作者人格権を侵害されたとして、プロカメラマンの男性が米Twitterに対し、リツイートした人物らの発信者情報の開示を求めた訴訟の上告審判決で、原告の主張を認めた。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.