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バイデン政権、プライバシーの権威ベドヤ教授をFTC委員に指名
バイデン米大統領は、連邦取引員会(FTC)の委員にアルバロ・ベドヤ教授を指名した。ビッグテックに批判的なリナ・カーン委員長はベドヤ氏の「監視とデータセキュリティに関する専門知識は非常に価値がある」と歓迎した。
ジョー・バイデン米大統領は9月13日(現地時間)、米連邦取引委員会(FTC)の委員に米ジョージタウン大学法学部教授、アルバロ・ベドヤ氏を指名した。
ベドヤ氏は同大学のプライバシー&テクノロジーセンターの創設者で、プライバシーの権威として知られる。上院の司法プライバシー小委員会の主任顧問を務めた経験もあり、位置情報データや顔認識技術などの問題に取り組んでいる。
FTCのリナ・カーン委員長は声明文で「アルバロ(ベドヤ氏)の監視とデータセキュリティに関する専門知識と、公共サービスに対する彼の長年の取り組みは、現在のこの途方もないニーズと機会に対応するために、委員会にとって非常に価値がある」と語った。
カーン氏はビッグテックと呼ばれるFacebookやGoogleなどのIT大手の独禁法に関する問題に詳しい。プライバシーの権威であるベドヤ氏が加わることで、IT大手の個人情報の扱いに関する監視が厳しくなりそうだ。
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