絵心なくても漫画ネームを作れる「World Maker」β版スタート Twitterに作品続々（1/2 ページ）

集英社が絵を描かずに漫画のネームを作れるWebサービス「World Maker」オープンβ版の提供を始めた。リリース直後からTwitterには、本格的な恋愛漫画からギャグ漫画までいろいろな作品が投稿されている。

[荒岡瑛一郎，ITmedia]

　集英社は9月22日、絵を描かずに漫画のネームを作れる無料サービス「World Maker」のオープンβ版をリリースした。スマートフォン（iOS／Android）のWebブラウザからサービスを開き、せりふを入力すると自動でコマ割りを提案し、ユーザーがイラスト素材や背景を選ぶだけでネームが完成する。サービス開始直後から、Twitterには作品が続々と投稿されている。

　投稿された作品は、恋愛やバトル漫画、異世界アドベンチャーの他、写真を使って自分の子どものかわいさをアピールした作品や外国語でのネームに挑戦したもの、フリー素材サイト「いらすとや」の素材で作ったギャグ漫画などの投稿もあった。

　World Makerは、入力されたせりふや脚本を基に自動でコマ割りを提案。ユーザーは好みのコマ割りを決め、キャラクターのイラスト素材や背景、効果音などを約60万パーツから選択することで、漫画のネームを作れる。キャラクターの表情やポーズも豊富だ。

漫画ネーム制作の流れ

　推奨端末は「iPhone X」以降のiPhoneか、約3年以内に発売されたハイエンドのAndroid端末。推奨ブラウザはSafari・Chromeの最新版だ。

　開発した「少年ジャンプ＋」編集部の林士平さんは「『頭の中の物語』のビジュアル化のお手伝いツール」と説明。「自分で絵は描けないけど、選んで組み合わせることはできるかも？って思ってもらえたら」とツイートしている。

　同社は500人限定のクローズドβ版を9月8日に始めていた。フィードバックを踏まえ、UIの改善や脚本画面での保存機能などを追加している。