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「Windows 11」、AMD Ryzenで性能の問題あり Microsoftが対応準備中
AMDはMicrosoftの「Windows 11」をサポートするRyzenプロセッサでパフォーマンスの問題があると発表した。一部のアプリでパフォーマンスが低下する。Microsoftが対処するためのWindows Updateを準備中だ。
米AMDは10月6日(現地時間)、米Microsoftの新OS「Windows 11」をサポートするRyzenプロセッサでパフォーマンスの問題があると発表した。10月中にMicrosoftがこの問題を解消するためのWindows Updateをリリースする見込みとしている。
AMDは、このWindows Updateがリリースされるまで、AMDプロセッサ搭載PCはWindows 10のまま稼働させることを勧めている。
問題はWindows 11上で特定のアプリを実行する際、パフォーマンスが低下する可能性があるというもの。まず、L3キャッシュ遅延が最大3倍に増加する可能性がある。これにより、eスポーツで一般的に使われる一部のゲームではパフォーマンスが10〜15%低下する可能性があるという。
もう1つは、「優先コア」技術に関する問題。優先コアはプロセッサ上の最速のコアにスレッドをシフトするものだが、8コア以上のプロセッサでパフォーマンス問題が発生する可能性がある。
Windows 11は5日にリリースされたが、既存のWindows 10搭載PCへのOTAのタイミングはPCによって異なる。
Windows 11をサポートするAMDのプロセッサ一覧はMicrosoftの公式サイトを参照されたい。
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