「ドラゴンクエスト」シリーズの楽曲などで知られる作曲家のすぎやまこういちさん(本名:椙山浩一)が9月30日に死去したと、スクウェア・エニックスが10月7日に発表した。90歳だった。死因は敗血症性ショック。
1931年東京都生まれ。東京大学卒業後、文化放送を経てフジテレビに入社し、「ザ・ヒットパレード」「新春かくし芸大会」などの番組にディレクターとして携わると同時に、作曲家の活動もスタート。「亜麻色の髪の乙女」「恋のフーガ」などヒット曲や、東京・中山競馬場のファンファーレなど幅広い楽曲を手掛けた。
「ドラゴンクエスト」シリーズの音楽は、1986年発売の第1作から担当。オーケストラで演奏するゲームミュージックの先駆けとなった。ドラクエの「ロトのテーマ」は、2021年夏の東京オリンピックの開会式でも流れ、話題を集めた。
ドラクエシリーズの生みの親・堀井雄二さんは、「先生には本当に、素晴らしい楽曲を、いっぱい書いていただきました」、キャラクターデザインを担当する鳥山明さんは「ドラゴンクエストのイメージは、当時からゲームが大好きでいらした、すぎやま先生の素晴らしく印象的な数々の名曲によって決定付けられた」などと追悼コメントを寄せた。
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