実験では目隠しとヘッドフォンで視覚と聴覚を奪ったユーザーに対して、皮膚を露出した前腕に静電気を与えて気配らしさがどう感じられるのか、どの距離から与えると効果的なのかなどを調べた。着席したユーザーの前腕に静電気を与えるため、静電気発生装置を9本並べた。
装置から前腕までの距離10cmほどで“もわっ”と感じられたという。15cmでは感じ方にバラツキが見られたため、気配らしさに合っている設置距離は、5〜10cmの間が理想的と結論付けた。
前腕の体毛の長さで影響が出ている可能性を考え、体毛を剃った時と剃っていない時の調査も実施したところ、体毛がある方が効果が良好であることが分かった。静電気発生装置が帯電し体毛が引き寄せられ、その際に毛が動き“もわっ”と感じるのだと考えられる。
柔らかい接触があったように感じたという被験者の回答が多く、中には温かみを感じたという意見もあった。
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