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ソフトだけでタッチパネルを超解像化 スマホの画面で掌紋認証もInnovative Tech(1/2 ページ)

生物学や天文学の分野で長く使われてきた超解像技術を静電容量式タッチパネルに導入した。

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Innovative Tech:

このコーナーでは、テクノロジーの最新研究を紹介するWebメディア「Seamless」を主宰する山下裕毅氏が執筆。新規性の高い科学論文を山下氏がピックアップし、解説する。

 米カーネギーメロン大学の研究チームが開発した「Super-Resolution Capacitive Touchscreens」は、モバイル端末でよく使用される静電容量式タッチパネルに超解像度技術を導入し、タッチ位置を検出するシステムだ。ハードウェアのカスタマイズを行わず、ソフトウェアのみで実現させた。

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ユーザーの識別や認証可能な指紋スキャナーとして機能する

 最も普及しているタッチパネル技術は投影型静電容量方式だ。マトリクス状に形成された電極に指などを近づけた際の電極間の静電容量の変化によってタッチ位置を検出する。

 タッチパネルは主に指で入力するように設計されているため、マトリックス状の電極の解像度は、指先が水平方向と垂直方向に少なくとも2ピクセルずつ重なる大きさになっている。そのため指より小さいものの検出を必要とする用途には向かない。

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