そこからまた2日後、売り手が全額返金に同意すると連絡が来た。ただし、モノは相手先に返送しなければならない。送り先は香港である。
香港にモノを送ったことがなかったのだが、国際郵便で来たので国際郵便で送り返せばなんとかなるだろということで、宮崎郵便局の本局へ持ち込み。
昨今の郵送は、手書きの伝票は受け付けない国も出てきているという説明を受けたが、中国・香港はたぶんまだ大丈夫ということで、手書きで伝票を記入した。送り先に当用漢字ではない文字があるため、PCやスマートフォンでは入力できない可能性があったからである。こんなとき、漢字を使える国同士は強い。
送料に1400円ほどかかったが、まあそれぐらいでコラム1本ぶんのネタになるなら、こちらとしては安いものである。
送付伝票でトラッキングナンバーをPayPalに報告しておくと、荷物が到着したのかを確認し、PayPalから返金されるという流れである。モノが届いても相手が返金しないといったトラブルを防ぐため、PayPalが払うわけだ。あとはその金額をPayPalが取り返せるかは、送り主とPayPalとの折衝になる。
Facebookの広告はロクなものがないといわれているが、個人的には過去広告経由で何度かモノを購入したことはあった。だがここまであからさまに違うものを送ってきたというケースはなかった。あとでよくよく検索してみたら同じものがAmazonで買えたという例はあったが。
今回の例に限らず、撮影関連製品では、アイデアがなかなかよく、プロモーションもちゃんと作ってある広告も多い。たぶんどこかのクラファンで出ていた画像や動画を勝手に引っ張ってきて、いかにもそれが格安で買えるとしてだますという手法ではないだろうか。
損をしたくなければ手を出さないのが一番だが、今日もFacebookには限りなく詐欺に近いと思われる広告がバンバン表示されている。広告の「報告」で「詐欺または誤解を招くコンテンツ」を選択すれば非表示になりはするのだが、本当にFacebookでこの報告を調査しているのかという疑問が残る。
一方、今回の経験で、トラブルになったときにPayPalはちゃんと頼りになることが分かった。全部オンラインで済むので、クレジットカードの保険を使うよりも手間はかからないと思う。
とはいえ、詐欺っぽい広告に手を出していくつもりはないので、Facebookで同様のヤバそうな広告を見かけたら、積極的に報告を上げていくということしか自衛手段はないのかなと思う。
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