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ヤフコメ、投稿停止措置の基準を厳格化 違反が多いコメント欄は自動で非表示に
ヤフーが「Yahoo!ニュース」のコメント欄の健全性向上に向け、「投稿停止措置」の厳格化や、コメント欄の自動非表示機能の追加などの誹謗中傷対策を強化する。
ヤフーは10月19日、「Yahoo!ニュース」のコメント欄の健全性を向上させるため、「投稿停止措置」の適用基準を厳格化するなどの誹謗(ひぼう)中傷対策を強化すると発表した。
Yahoo!ニュースのコメント欄では、AIにポリシー違反の判断を受けたコメントを複数回投稿しているユーザーに対し、コメント投稿時に「乱暴な言葉遣いや他人が傷つく内容がないか考えてみましょう」と注意喚起する機能を2020年7月に導入している。ヤフーによると機能導入後4カ月で、コメント欄の利用者が増えた一方、注意メッセージが表示されたユーザー数は13.5%減少するなど効果があったという。
これを受け、同社は投稿時の注意メッセージを「不適切なコメントを繰り返し投稿すると、コメントの投稿ができなくなる可能性があります」に変更。違反コメントを繰り返すユーザーに対する投稿停止措置は違反投稿数の基準を厳格化する。基準の具体的な数値は悪用を避けるため非公開。これに伴い、投稿停止措置に対する異議申し立てを受け付ける窓口を設置する。
AIによりポリシー違反と判断されたコメントが多いコメント欄を自動的に非表示にする機能も19日に追加した。同社は「客観的で恣意性のない基準を設けるとともに、違反コメント投稿者への厳正な対処も同時に進めていく必要がある」としている。
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