最初の数行を入力すると小説の続きを書いてくれるAI登場 設定次第で俳句やニュースも
ユーザーが冒頭の文章を数行書くと、続きをAIが作文するWebサービス「AIのべりすと」が登場した。小説の他に、俳句やニュースのような文章も生成できる他、文章の要約もできる。
ユーザーが冒頭の文章を数行書くと、続きをAIが作文するWebサービス「AIのべりすと」が登場し、一部で話題になっている。例えば、「吾輩は猫である。名前はまだない。そんな吾輩は今」のように書き出しを入力すると「とある場所にいる。そこはどこかというと、我が家のリビングだ。ソファに腰掛けてテレビを見ているのは、俺の妹である美夏だ」のように続きを出力する。
作者はSta @ Bit192さん。入力フォームに冒頭の文章を入力し、「続きの文を書く」ボタンを押すと、入力した文章のフォーマットをまねして続きを作文する。指定次第で小説の他に、俳句やニュースのような文章も生成できる他、文章の要約もできる。
文章の生成方法は、せりふを優先して書く「セリフ」、地の文を優先して書く「ナラティブ」、自由に記述する「デフォルト」の3モードがある。
AIが生成する文章は一般的に、特定の語彙が出て以降、同じ内容を繰り返したり、登場人物の設定を保持できず、内容に矛盾が生じたりすることもある。AIのべりすとでは、出力する文章の長さや禁止ワードの設定のような基本的な設定の他に、繰り返し防止機能や登場人物の設定を覚えさせる機能も用意しているため、これらの問題にも対応できる。
Sta @ Bit192さんによると、AIのパラメータは68.7億個を設定。学習には約500GBの文章データを活用したという。サービスの利用料は無料だが、30日あたり900円〜2700円(税込)のプランもあり、AIが一度に生成する文章量や設定項目を拡張できる。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
「会話の精度エグい」 自分で育てたAIとチャットできるLINEアカウントが話題 AI同士でやりとりも
個人が開発した、LINE上で使えるAIチャットbotサービス「エアフレンド」が「会話の精度エグい」「マジで自然」とSNSで話題に。ユーザー自身がAIに返事の仕方を教えられる機能や、AI同士を会話させる機能も搭載。開発者のRyobotさんによれば、すでにユーザー数は1万人以上という。LINE、日本語特化の汎用言語モデル開発へ 100億ページ分のデータを学習
LINEが、日本語に特化した汎用言語モデルを開発する。日本語データを100億ページ分学習させ、対話や翻訳、文章作成などができるAIを作る。「どんな文章も3行に要約するAI」デモサイト、東大松尾研発ベンチャーが公開 「正確性は人間に匹敵」
文章の「3行要約」を生成するAIのデモサイトを、東大・松尾豊研究室発のAIベンチャーが公開。会話文の要約も得意だ。要約の正確性は「人間に匹敵する」という。“3行要約AI”大反響 「走れメロス」の失敗報告に開発ベンチャーも注目 原因と対策を聞く
文章からAIで3行の要約を生成するサービスがSNSを中心に盛り上がっている。多くの人が試す中、「走れメロス」の要約が失敗だと話題になった。その原因と対策を開発したAIベンチャー企業に聞いた。AIでどんなニュースも3行に要約? 無料のWebサービス「三文タンテキ」登場
AI事業を手掛けるバズグラフが、ニュースの文章を3行にまとめる無料の要約サービス「三文タンテキ」を公開した。AIでニュースを任意の文字数に要約する「タンテキ」の新機能として開発したが、まずは独立したWebサービスとして提供する。