被写体を追尾して自動撮影する「PowerShot PICK」、キヤノンが市販 「Makuake」で1億7000万円売った新コンセプトカメラ
キヤノンは9日、被写体を追尾しながら静止画や動画を自動撮影する新コンセプトカメラ「PowerShot PICK」を市販すると発表した。公式ECサイトでの販売価格は4万5980円(税込)。
キヤノンは11月9日、被写体を追尾して静止画や動画を自動撮影する「PowerShot PICK」を11月末に発売すると発表した。1月にクラウドファンディングを行い、総額1億6785万円の支援を集めた新コンセプトのカメラ。公式ECサイトでの価格は4万5980円(税込)。
電源を入れてテーブルなどに置くと周囲の人の顔を認識し、レンズを上下/左右に回転させたり、ズームしたりして自動追尾。レンズに映る映像が変化するとカメラは“シャッターチャンス”と判断し、自動でシャッターを切る。「通常のカメラでは撮影の難しい、家族の飾らない姿、感情豊かな表情を自動で写真に残せる」という。
撮影画像の閲覧や撮影条件のカスタマイズはスマートフォンアプリ「Connect app for Mini PTZ Cam」(iOS、Android)で行う。カメラのリモート撮影にも対応する。
据え置き型の本体は60(幅)×90(高さ)×60(奥行き)mm、重量は約170g。ハードウェアにクラウドファンディング実施時からの変更はない。
新規事業の創出を目指すキヤノンは、これまでもカラビナデザインの小型カメラ「iNSPiC REC」や望遠鏡形の「PowerShot ZOOM」など新コンセプトのカメラを相次いで投入してきた。PowerShot PICKもその一環で、「 撮影者が構えて撮影するという従来の概念を覆し、カメラが専属フォトグラファーのように撮影してくれる新しい撮影スタイル」を提案する。
1月にクラウドファンディングサイト「Makuake」で実施した先行販売では総額1億6785万円の支援(応援購入)を集めた。「開始10分で1000万円、24時間で6500万円、4日で1億円に達した。Makuakeでは歴代最速だったと聞いている」という。
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