メガネを掛けるだけでVTuberになれる 「JINS MEME」用アプリ登場 エンタメ分野での活用探る
ジンズが「JINS MEME」で3Dアバターをリアルタイムに操作できるアプリ「VTUNER」をリリースした。モーションキャプチャーにカメラを使わないため、実写の風景を撮影しながらアバターをAR合成できる他、“顔バレ”のリスクも排除できる。
ジンズは12月1日、センサー搭載メガネ「JINS MEME」で3Dアバターをリアルタイムに操作できるアプリ「VTUNER」(iOS/無料)をリリースした。顔をカメラで撮影せずにモーションキャプチャーするため、実写の風景を撮影しながらアバターをAR合成できる他、“顔バレ”のリスクも排除できる。
JINS MEMEは鼻当て部分に搭載したセンサーで装着した人の視線の動きやまばたきの様子、姿勢などを捉えるウェアラブルデバイス。VTUNERでは、JINS MEMEで取得した情報をアバターに反映させて操作する。スマートフォンとアプリ、メガネがあれば撮影できるため、野外での撮影も気軽にできるとしている。
動画制作向け機能として、背景にカメラで撮影した映像や指定の画像などを適用できる機能、表情や身動きなどのモーションをワンタップで再生する機能、テロップを挿入・編集する機能などを備える。
VTUNER公式キャラクター「ヒトミミコト」「男性アバター」「女性アバター」の3体を内蔵している他、VRM形式のアバターをインポートする機能にも対応。ピクシブのアバター制作ソフト「VRoid」で作ったモデルを登録して操作できる。
JINS MEMEはジンズが2015年にヘルスケア用デバイスとして発売。21年10月には第2世代の発売に合わせて実験的なサービス開発に挑戦するプロジェクト「JINS MEME LAB」を始めた。VTUNERはプロジェクトの第1弾としてエンターテインメント領域への展開を目指して開発したもの。この他にも視線の動きを基にPCなどのデバイスを操作する「JINS MEME CONTROLLER」も開発中で、人数限定のトライアルを実施している。
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