「トヨタの本気」全力攻勢のEVに、Teslaオーナーが期待すること:走るガジェット「Tesla」に乗ってます(4/4 ページ)
衝撃のトヨタのEV(BEV)展開をTesla乗りは面白くない? いやいやそんなことはないです。
政府は、21年度補正予算に「クリーンエネルギー自動車・インフラ導入促進補助金」を盛り込みました。これからModel 3を購入する人は、ここで定められた60万円が申請可能です。審査が通れば、479万円(執筆時)のModel 3 スタンダードレンジプラスが実質419万円で購入できます。
ちなみに、Tesla Model 3の価格は、2月にドカンと値下がりした後、ジリジリと値上がりしており、筆者が所有するロングレンジは、注文時509万円でしたが現在564万円になってしまいました。ただし、航続距離が34km伸びています。生鮮食品の時価のような感覚で価格が変動するクルマです。
一方、国産EVは最大で80万円の補助金が期待できます。車載コンセントから電力を取り出せる機能を搭載していることが条件です。トヨタや日産の国産EVにはこの機能があります。補助金額の詳細は、「補助車両・設備の補助額見込み一覧(暫定版)」で確認可能です。
また、東京都民はさらなる優遇措置がありました。筆者は横浜市在住なので、政府の補助金だけでしたが、東京都の場合、21年度電気自動車等の普及促進事業(22年3月31日まで)の60万円が申請可能で、さらに足立区など一部の区では10万円の追加申請が可能です(22年2月28日まで)。
東京都や足立区などが22年度も同様の補助事業を実施するかどうかは現時点では不明ですが、仮に本年度と同等の条件で継続されれば、東京都民であれば最大130万円の補助を受けることが可能です。さらに、毎年5月に請求される「自動車税」が最大6年間免除です。ことEVの補助金に関しては東京都民を羨望します。
ただ、注意しなければならないのは、いずれの補助事業にも総予算額に上限があることです。例えば、20年度補正環境省事業は、申請受付終了期限は2021年12月28日でしたが、予算上限に達したため11月8日で締め切られてしまいました。
同車格のガソリン車やハイブリッド車と比較して高額になりがちなEVだけに補助金という政策はありがたく感じます。
著者プロフィール
山崎潤一郎
音楽制作業の傍らライターとしても活動。クラシックジャンルを中心に、多数のアルバム制作に携わる。Pure Sound Dogレコード主宰。ライターとしては、講談社、KADOKAWA、ソフトバンククリエイティブなどから多数の著書を上梓している。また、鍵盤楽器アプリ「Super Manetron」「Pocket Organ C3B3」「Alina String Ensemble」などの開発者。音楽趣味はプログレ。Twitter ID: @yamasakiTesla
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