1年で倍に増えた「実物大ガンダム」 お台場、横浜から上海、福岡へ VR空間や東京五輪にも(2/2 ページ)
2021年、コロナ禍に翻弄されながら倍に増えた実物大ガンダム。お台場と横浜から上海、そして福岡へと広がったガンダム立像とガンダム関連の話題を振り返る。
東京2020オリンピックでも思わぬ形で実物大ガンダムが話題になった。8月5日に行われたスポーツクライミング男子複合スピードの決勝戦を英BBC SportがTwitterでリポートした際、選手の後ろに映り込んだお台場の実物大「ユニコーンガンダム」を「トランスフォーマー」と紹介して世界中のガンダムファンからツッコミが入る事態に。BBCは投稿から20分ほどで間違いに気付いた。
ガンダム、九州に立つ
9月には福岡に実物大「νガンダム」立像を設置する計画が発表された。「RX-93 νガンダム」をベースに富野由悠季さん監修の元、トリコロールカラーのマーキングを施した新機体となり、新たに「RX-93ff」という型番が与えられる。
νガンダム立像を始め、秋もガンダム関連の話題は豊富だった。生みの親である富野由悠季さんは2021年度の文化功労者に選ばれ、サンライズは新オフィスを「ホワイトベース」と命名。ガンダムはドバイ万博(2020年ドバイ国際博覧会)の日本館PRアンバサダーに起用された。
「ククルス・ドアンの島」復活
12月に入ると2022年夏公開の映画「ククルス・ドアンの島」のPV(プロモーションビデオ)に注目が集まった。ククルス・ドアンの島は、1979年放送の「機動戦士ガンダム」第15話のエピソード。戦争の悲哀を感じさせる秀逸なストーリーに加え、いわゆる“作画崩壊回”としても知られており、最新技術で復活した映像を多くのファンが歓迎した。
12月22日には福岡県に建設中の実物大νガンダム立像に頭部のパーツを取り付ける「上頭式」が行われた。完成すると最高部で24.8mと歴代の実物大ガンダムの中で最も大きな立像になるνガンダム。頭部と右肩に稼働部があり、右手を上げる動作もできる。
νガンダム立像は2022年2月末に完成し、4月の「三井ショッピングパークららぽーと福岡」開業に合わせて公開される予定。2022年もガンダム関連の話題は尽きそうにない。
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