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NECが「官公庁向けDX」提供 行政のデジタル化を支援
NECが行政のデジタル化支援に向け「官公庁向けDXソリューション」の提供を始める。政府が推進するガバメントクラウドを活用して行政のDXを支援する位置付け。
NECは1月19日、行政のデジタル化支援に向け「官公庁向けDXソリューション」の提供を始めると発表した。業務の要件や課題などの洗い出しから、クラウド移行のコンサルティング、設計、システム構築、保守運用までを手掛ける。
第1弾として、クラウドの導入から運用までを支援する「クラウドインテグレーションソリューション」、安全なクラウド環境を実現する「セキュリティソリューション」、閉域ネットワークやハイブリッドクラウドプラットフォームを構築する「プラットフォームソリューション」を提供する。
2022年度には第2弾としてシステム開発の内製化を支援する「アプリケーション開発ソリューション」、働き方の多様化に向けた「業務改革・ビジネス変革ソリューション」の提供も始める。23年度以降には、データ活用や生体認証映像分析なども追加する。
政府は、システム調達の際にクラウドの利用を第一候補にする「クラウド・バイ・デフォルト原則」を掲げ、政府共通のクラウド環境「ガバメントクラウド」の構築を進めている。官公庁向けDXソリューションはガバメントクラウドを活用して行政のDXを支援する位置付けになる。
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