キヤノン、映像に軸足置いたミラーレスカメラ「EOS R5 C」3月発売 約65万円
キヤノンは19日、スイッチレバー1つで静止画撮影と動画撮影を切り替えられるミラーレスカメラ「EOS R5 C」を発表した。外部電源供給があれば8K/60p・RAW動画まで対応できる。
キヤノンは1月19日、スイッチレバー1つで静止画と動画を切り替えられるハイブリッドなミラーレスカメラ「EOS R5 C」を発表した。プロの映像制作者向けカメラとして3月上旬に発売する。参考価格は65万円前後(税込)。
「EOS R5」(2020年発売)ゆずりの静止画性能と8K/30p・RAW動画の記録に対応した動画性能を組み合わせた。外部電源供給という条件付きながら8K/60p・RAW動画の内部記録まで対応できる。
キーデバイスはEOS R5と共通で、撮像素子は有効約4500万画素のフルサイズCMOSセンサー、映像エンジン「DIGIC X」を搭載する。瞳検出なども使えるが、ボディ内手ブレ補正は搭載していない。
キヤノンは「EOS R5は8K/30pで脚光を浴びたが、静止画に軸足を置いていた。EOS R5 CはEOS R5をベースにしながら動画撮影に特化したCINEMA EOS」と話す。
撮影モードは電源を兼ねたスイッチレバーで切り替える。左に回せばフォトモード、右に回せばビデオモードで、ビデオモードにするとCINEMA EOSと全く同じメニューになる。「これまで2台持ち歩かなければならなかった撮影シーンが1台でまかなえる」としている。
動作環境温度は0度から40度と業務用のCINEMA EOSと同じ。新開発の放熱構造とファン内蔵により長時間撮影が可能になった。公開した発表動画も全てEOS R5 Cで撮影したものだという。
外形寸法は約142(幅)×101(高さ)×111(奥行き)mm。重量は本体のみで約680g。
キヤノンは25日から28日にかけて「EOS R5 C スペシャルWEEK」と題し、公文健太郎さんら4人のクリエイターによる製品紹介動画を公開していく。また2月にパシフィコ横浜で開催される「CP+」に実機を展示する予定だ。
関連記事
- 「無双」「新次元」の次は? 2022年のデジカメに期待すること
各社のフラグシップ機が登場した21年。これまでの技術トレンドが進化し、性能を追求したデジカメが相次いだ。では22年にはどんなデジカメが出てくるのだろうか。 - ソニー「α7IV」は次世代のスタンダードになり得るか? 進化したところ、足したいところ
ソニーの「α7III」の実機を試用した。「α7III」から4年弱の間にどれだけカメラとして進化したのか、そしてα7IVが目指した次世代のスタンダードは何か? - デジカメの供給不足は「深刻」 メーカーと販売店に聞いた
2021年、カメラメーカーが相次いで出した供給不足に関するリリース。あるカメラ専門店も「カメラ・レンズともに供給不足は深刻です」としている。 - PS5で操る録画機「nasne」、ゲーム好き漫画家が気に入ったところと買えない理由
今回、サダタローさんはバッファローのネットワークレコーダー「nasne」(ナスネ)を試用しました。シンプルでかわいらしいメニュー、ストレスのない操作性など使い勝手は上々だそうです。 - タイガーの炭酸ボトル、開発のヒントはペットボトルだった
タイガー魔法瓶が21日に発売する「真空断熱炭酸ボトル」は、国内メーカーで唯一炭酸飲料を持ち運べる真空断熱ボトルだ。しかしなぜ今までなかったのか。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.