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コロナ隔離者を監視するアプリ「MySOS」とは何か? コロナ禍での日本帰国と隔離生活【新連載】シリコンバレーから見た風景(1/4 ページ)

日米を頻繁に往復するビジネスパースンが経験した、コロナ禍の水際対策事情。そこで「MySOS」というアプリを使うというのですが、その実態は……。

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 シリコンバレーでIT企業に勤務する五島正浩さんによる新連載がスタート。第1回は、日米を頻繁に往復する五島さんが経験した、コロナ禍の水際対策事情。そこで「MySOS」というアプリを使うというのですが、その実態は……。


 コロナ禍が始まってから日本の水際対策は強化され、日本人が帰国する場合でも厚生労働省の定める厳しい隔離措置に従う必要があります。今回は海外に住む日本人が帰国するとどんな隔離措置が待っているのかについて紹介したいと思います。

 米国カリフォルニア州の居住者である私が2021年12月に日本に帰国した際の体験に基づいて記述しています。居住国や州等のエリア、入国時の経路によって空港検疫での対応が異なるうえ、変更も頻繁に行われているので、日本への帰国を検討する際には自分の条件に合った最新情報を必ず確認してください。

入国には2回の陰性が必要

 まずは日本に向けて米国を出発する72時間以内にPCR検査を受けて陰性であることを証明しなくてはなりません。最近は検査できる場所が増えているので簡単そうに思えますが、どの検査機関でも良いわけではなく、日本指定の検査方法や陰性証明書に対応でき、かつ出発までに確実に検査結果を出してくれるところに限られます。

 今回の帰国ではSNSに投稿されていた日本人の方々の情報を参考にして、カリフォルニア州サンノゼ空港のドライブスルーにある検査場を利用しました。

 ここは日本入国用の対応にも慣れていて、日本入国用だと伝えると日本仕様の検査方法に変更し、日本指定の陰性証明書も準備してくれました。また米国の保険が使えたため検査は無料となり、かかった費用は日本フォーマットの陰性証明書を作成した手数料25ドルのみ。3時間後には無事陰性の検査結果と陰性証明書を受け取ることができホッとしました。改めてネットは偉大だと思います。

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サンノゼ空港のドライブスルーの検査場。順番に車に乗ったままPCR検査を受けていく

 続いて日本に到着後、空港で抗原検査を受けることになります。試験管みたいな検体採取用の容器を渡され、唾液を入れるよう指示されます。壁に梅干しとレモンの写真が貼られてるのは、酸っぱい感覚を思い出して唾液を出せ、ということなんでしょう。

 この入国時の抗原検査は、到着後流れ作業的に進められて結果を待つだけなので検査自体は大変ではありませんが、到着してから結果が出るまでに時間がかかります。私の場合は3時間程度でしたが、混んでいる時はもっとかかるようです。長いフライトの後なので疲労が増します。

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空港検疫での抗原検査で陰性になるともらえる赤い紙。空港検疫バスを利用する時などに必要になる
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