Google Cloud、デジタルチーム立ち上げ 暗号通貨での決済も視野に
Googleのクラウド部門Google Cloudはデジタル資産チームを設立した。ブロックチェーンベースのプラットフォームで顧客を支援していく。暗号資産での支払いや受け取りも可能にする計画。
米Googleは1月27日(現地時間)、クラウド部門Google Cloudに新たなデジタル資産チームを設立したと発表した。ブロックチェーンベースのプラットフォームでの顧客ニーズをサポートしていく。
Google Cloudの金融サービス担当副社長、ヨランデ・ピアッツァ氏は公式ブログで「現代のブロックチェーンと分散化ネットワークの進化は、10〜15年前のオープンソースとインターネットの台頭に似ている。インターネット黎明期にオープンソースの開発が不可欠であったように、ブロックチェーンが消費者と企業に価値創造をもたらしている」とし、Google Cloudで企業に事業を成長させるためのスケーラブルで安全なインフラを提供すると語った。
例えば、デベロッパーとユーザーがクラウド上でノードをホストできるようにしたり、ビットコン、イーサリアム、ポリゴン、ドージコインなどの暗号通貨のブロックチェーントランザクション履歴をマーケットプレイスでホストできるようにしたりすることを計画している。
また、Google Cloudのユーザーが暗号資産で支払いや受け取りをできるようにすることも検討している。
Googe Cloudでは2018年からブロックチェーンアプリの開発が可能だ。
Hedera、Theta Labs、Dapper Labsなどのブロックチェーンおよび分散型台帳ベースの企業が既にGoogle Cloudを採用している。
関連記事
- Google、セキュリティ企業Siemplifyを買収 クラウド事業に統合へ
Googleが「SOAR」を手掛けるセキュリティ企業Siemplifyを買収した。Google Cloudのセキュリティ部門に統合する。Siemplifyの直感的なプラットフォームで、企業の管理者はサイバー脅威に迅速かつ正確に対応できるとしている。 - 「Apple Pay」と「Google Pay」で仮想通貨利用可能に Coinbase Cardが対応
ConbaseのVISAデビットカード「Coinbase Card」が「Apple Pay」と「Google Pay」に対応した。アプリに登録し、普通のデビットカード同様に買い物に利用できる。例えばビットコインなら1%の還元も受けられる。 - Google、「イーサリアム」のブロックチェーンデータのBigQueryでの解析を可能に
Googleが企業向けビッグデータ解析サービス「BigQuery」で「イーサリアム」のブロックチェーンを解析できるようにした。 - Google Cloudでブロックチェーンアプリ開発が可能に
GoogleがDLTを手掛けるDigital Assetと提携し、Google CloudでDAMLを使ってスマートコントラクトを開発するためのPaaSを立ち上げる。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.