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買い物DXが起こる? 体験して分かった地方の電子ペイメント事情小寺信良のIT大作戦(1/7 ページ)

宮崎県に住む小寺信良さんが、イオンのレジゴーを体験。そこから考えた、地方での電子支払いの現状とこれからの課題。

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 陸の孤島と言われる宮崎市内でも、「キャッシュレス戦国時代」と言われた2019年以降、電子ペイメントはかなりのスピードで浸透してきている。

 個人的な感覚では、最も優勢なのはPayPayで、ローカルなうどん屋から野菜の露天販売まで、QRコードを置くだけで対応という店舗はかなり多い。2021年10月からシステム手数料が有料化されたが、対応を取り下げたところは、筆者の身の回りではなかった。こちらのQRコードをスキャンしてくれる程度に対応が進んでいる店舗では、他の決済方式も軒並み対応している辺りは、都市部と同じである。

 かと思えば、九州地方を中心に展開するドラッグストアチェーン「コスモス」は、頑なに現金決済のみである(一部商品券は使える)。機械式の精算機を導入するわけでもなく、昔ながらの対人レジのみだ。現金オンリーの割には敷地内にATMが設置されているわけでもなく、財布に現金がなければ詰む。

 専用アプリは発行しており、クーポンの配布やチラシ情報などは利用できる。アプリでオンラインストアも利用できるが、決済は代引のみと、徹底している。電子ペイメントの導入コストの代わりに商品価格を下げるという戦略と聞くが、ユーザー体験は上がらない。

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県内大手ドラッグストア「コスモス」のアプリ
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