離島でTeslaは使いものになる? 一太郎の父と母、浮川夫妻に聞いてみた:走るガジェット「Tesla」に乗ってます(4/4 ページ)
「一太郎」「ATOK」の生みの親で、現在はMetaMoJiを経営する浮川和宣・初子夫妻は、Tesla Model 3オーナーで、沖縄県の宮古島で利用しています。
サービス体制の不備は解消されるのか
Teslaのサービス体制が強化されるのではないかといううれしいニュースがありました。カー用品店最大手のオートバックスセブンとTesla Motors Japanが法定点検・車検に関わる部品供給契約を締結したというのです。現在は、旗艦店舗であるA PIT AUTOBACS SHINONOMEだけの展開ですが、仮に全国のオートバックスセブンに同様のサービスが拡大していくと、地方ユーザーの不安も払拭されます。
2021年11月、自らの不注意から筆者のModel 3をタワーパーキングに入庫する際、左の前輪をパレット両縁の立ち上がりの角にぶつけてしまい、タイヤのサイドウォールが削れてしまいました。幸い、パンクは免れましたがタイヤが削れたままでは、いつバーストするか分からず、怖くて走れません。
知人のクルマ関係者にタイヤを見てもらったところ、減り具合から左前輪の交換だけで問題ないということだったので、1本だけ交換することにしました。ただ、同じ銘柄の同じ仕様のタイヤを市場で見つけることができません。
Teslaのサービスに連絡したところタイヤ在庫はあるのですが、作業の入庫予約は1週間後でないと取れないそうです。販売増で人手など体制が追い付いていない模様。これまでのクルマ生活において幾度かのタイヤトラブルを経験していますが、タイヤ交換程度であればどのディーラーも迅速に対応してくれました。早速、Teslaサービスの不備を経験してしまいました。
というわけで、入庫までの1週間は、Model 3に乗ることができませんでした。仮に将来、最寄りのオートバックスでTeslaを正式に扱うことができるようになると、このような、作業の予約待ちという事態も軽減されるのではないかと期待します。
また、Teslaでは、モバイルサービスと呼ばれる出張型のサービスも実施しています。リモートで遠隔診断した上で、重要なパーツを交換するといったクリティカルな修理も行えるようです。勤務先や自宅の駐車場に来てもらい利用する形態です。
以前シトロエンに乗っていた際、シトロエンのスペシャリストに自宅の駐車場に来てもらい、エンジンの重要部品を交換してもらったことがあります。出張修理でもかなりのことができることに驚いたものでした。エンジン車と比較して構造が複雑ではないEVならその適用範囲がさらに広がるのかもしれません。
著者プロフィール
山崎潤一郎
音楽制作業の傍らライターとしても活動。クラシックジャンルを中心に、多数のアルバム制作に携わる。Pure Sound Dogレコード主宰。ライターとしては、講談社、KADOKAWA、ソフトバンククリエイティブなどから多数の著書を上梓している。また、鍵盤楽器アプリ「Super Manetron」「Pocket Organ C3B3」「Alina String Ensemble」などの開発者。音楽趣味はプログレ。Twitter ID: @yamasakiTesla
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