ニュース
米露の通信大手がネット接続を切断 IIJが観測 「直ちに分断を示すものではない」
IIJ技術研究所が、ロシアの大手通信事業者「TransTeleCom」と、米大手通信事業者「Cogent Communications」がインターネット接続を切断したと思われるデータを観測した。
ロシアの大手通信事業者TransTeleComと米大手通信事業者Cogent Communicationsが、3月4日に2社間のインターネット接続を切断したと思われるデータを、IIJ技術研究所が観測した。
切断を観測したのは4日午後5時ごろ。ロシアの携帯キャリアVimpelComとCogentとの接続も、同時刻に切断されている。
一方、スウェーデンのTelia Carrierや米CenturyLinkなどとTransTeleComの接続は続いていることから、IIJの堂前清隆副部長(広報部 技術広報担当)は「(このデータが)直ちにインターネットの分断を示すものではありません」とTwitterで見解を示している。
関連記事
- ウクライナへのDDoS攻撃、日本でも兆候見えていた 観測のカギは「Backscatter」
情報セキュリティの専門家であるIIJの根岸征史さんが、IIJのハニーポットでウクライナに対するDDoS攻撃の兆候を観測したと報告している。なぜDDoS攻撃を観測できるのか、IIJの堂前清隆副部長が解説した。 - IBMもロシアでの製品販売を停止 軍事組織と取引しない方針も表明
IBMが、3月3日までにロシアでの製品やサービスの販売を停止した。「暴力および侵略行為を容認しないと同時に、ロシアによるウクライナでの戦争を非難する」(同社)という。 - VisaとMastercard、ロシアでのサービス停止を発表
VisaとMastercardは3月5日、ロシアでの事業を停止するとそれぞれ発表した。ロシアで発行されたカードで行われたすべての取引はロシア国外で機能しなくなり、ロシア国外の金融機関によって発行されたカードはロシア連邦内で機能しなくなる。 - ロシアでのサービスを停止する企業が続々と Appleに続きMicrosoftも
ロシアによるウクライナ侵攻を受け、ロシアでのサービスを停止する企業が増えている。Microsoft、EA、Airbnbがそれに加わった。既にApple、Oracle、SAP、NIKE、IKEA、H&Mなどが発表済みだ。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.