Google、検索結果の信頼性判断を支援する複数の新機能
Googleは、検索結果の信頼性を判断するための複数の新機能を発表した。「Top stories」で他から多数引用されている記事にラベルを表示するなどだ。いずれもまだ英語でしか使えないが、いずれグローバルに展開する。
米Googleは3月31日(現地時間)、4月2日の「世界ファクトチェックデー」に向け、Google検索の結果の信頼性を判断するための複数の機能を発表した。
速報に「この結果はすぐに変わる可能性があります」というラベル
突然の災害や大きな事件などの発生直後には、未確認の情報が多数発せられる。Google検索ではそうしたトピックをユーザーが検索すると、「このトピックが新しい場合は、信頼できる情報が公開されるまでに時間がかかる可能性があります。この結果はすぐに変わる可能性があります」というラベルを表示する。このラベルは現在、20カ国語(日本語が含まれるかどうか未確認)で表示されている。
このラベルに、まずは米国での英語検索で、「情報源をチェックする」「しばらく後で再検索する」という正確な情報を得るためのコツを表示するようになった。
「Top stories」に「引用度の高い情報源」ラベル
ニューストピックを検索すると、検索結果のトップに「Top stories」というコーナーに複数のメディアによる関連記事が表示される。米国英語版では間もなく、引用されている回数の多い記事に「HIGHLY CITED」(よく引用されている)ラベルを表示するようになる。引用回数が多いということは、オリジナル情報源である可能性が高い。このラベルは向こう数週間中にグローバルに表示されるようになる見込みだ。
「この検索結果について」の拡充
現在、検索結果の右上に縦3点アイコンを表示し、それをクリックすると「About this result」(この検索結果について)カードがポップアップする機能をβテスト中だ。このカードに「このページの詳細」リンクが追加され、そこで記事の提供元の情報や、トピックについての関連情報を読めるようになる。下のGIF画像は、NFTについてのMotley Foolが公開した記事について確認するシーンだ。
*** 一部省略されたコンテンツがあります。PC版でご覧ください。 ***
この機能は間もなく英語での検索結果にグローバルに表示されるようになる見込みだ。
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