TVer、リアルタイム番組の「追っかけ再生」可能に 民放の「公式テレビ配信サービス」へ
TVerは1日、サービスをリニューアルして「TVer ID」の提供を始めた。民放のテレビ同時配信では、途中から見始めた視聴者が番組冒頭から視聴できる「追っかけ再生」などの機能を追加。
民放の動画配信サービス「TVer」を運営するTVer社(東京都港区)は4月1日、サービスのリニューアルと「TVer ID」の提供を発表した。民放各局のテレビ同時配信では、途中から見始めた視聴者が番組冒頭から視聴できる「追っかけ再生」などの機能を追加する。
4月1日付でPCサイト、スマートフォンアプリ(iOS、Android)、テレビ用アプリ(Android TVなど)をアップデート。操作性の改善やレコメンド機能の強化、TVer IDによるログイン機能などを追加した。
TVer IDの登録は無料。ログインしたユーザーは対応デバイスを跨いで視聴中の番組の続きを再生したり、お気に入りの番組リストをデバイス間で共有したりできる他、放送と同時に配信する番組(リアルタイム配信)では追っかけ再生も使える。ただしテレビ用アプリは同時配信番組の再生に対応していないため、追っかけ再生はスマホやPCでの利用に限られる。
TVerは2015年10月に在京在阪局の見逃し配信サービスとしてスタート。その後、放送エリアが限られていたローカル局の番組を全国に配信したり、 スポーツを中心としたライブ配信したりとサービスを拡充してきた。
2021年後半から民放各局がTVerで放送と同時にスマートフォンなどに向けて番組を配信するリアルタイム配信を相次いでスタート。今回のリニューアルはそれに対応するもので、TVerは今後、従来の「民放公式テレビポータル」を改め「民放公式テレビ配信サービス」をうたう。
TVerは「どこでも自由なスタイルでテレビの楽しみ方がもっと広がるサービスを目指し、新たにスタートする」としている。
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