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「うちのゼロトラスト化は何点?」測るセキュリティ診断 三菱グループのSIerが公開
三菱グループでSI事業などを手掛ける三菱総研DCSが、企業のゼロトラストセキュリティに向けた取り組みを評価する診断サービスを公開。質問に答えると、回答を基にゼロトラストセキュリティの実現状況を点数制で評価する。
三菱グループでSI事業などを手掛ける三菱総研DCS(東京都品川区)は4月14日、企業のゼロトラストセキュリティに向けた取り組みを評価する診断サービスを公開した。利用料は無料。ユーザーが「本人確認では多要素認証を導入していますか?」といった質問に答えると、回答を基にゼロトラストセキュリティの実現状況を点数制で評価する。
設問は全20問以上。三菱総研DCSが過去に手掛けた情報セキュリティ分野のコンサルティングや開発案件の経験を基に作成したという。ただし、三菱総研DCSが想定するゼロトラスト化の要点をどれだけ満たしているかを測る診断なので「スコアが高い場合でも、セキュリティが完全であることを示すものではない」(同社)という。
診断に当たっては、企業名やメールアドレスなどの入力が必要になる。診断結果や回答は三菱総研DCSが保管し、外部には提供しない。個人情報は同社からの資料提供などに利用する場合がある。
ゼロトラストセキュリティは、ネットワークの内側と外側を区別せず、全ての通信を等しくうたがって監視するセキュリティの考え方。クラウドサービスの浸透によって社内システムなどへの外部からのアクセスが当たり前になり、従来のように社内ネットワークと外部ネットワークの境界線でセキュリティ対策を施す「境界型防御」が通用しなくなりつつあることから、注目が高まっている。
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