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アイティメディア、PPAPは添付ファイル遮断 取引先に「全面廃止」を告知
アイティメディアは情報セキュリティ対策の一環としてPPAP形式で送られてきたメールは、添付ファイルを自動で全て削除すると発表した。
Webメディアを展開するアイティメディア(東京都千代田区)は4月25日、パスワード付き圧縮ファイルを添付したメールとパスワードを別々に送るいわゆる“PPAP”について、メールに添付したパスワード付き圧縮ファイルは全て自動削除すると発表した。情報セキュリティ対策を強化の一環として、取引先に理解を求めている。
パスワード付き圧縮ファイルは、ファイルが暗号化されているためメール受信時のマルウェアのチェックが極めて困難と指摘。5月16日午後1時以降、送信するメールや受信したメールに暗号化された圧縮ファイルが添付されていた場合は、本文を残して全ての添付ファイルを自動で削除する。
PPAPは「Password付き圧縮ファイルを送ります、Passwordを送ります、Aん号化、Protocol」の略。近年ではマルウェア「Emotet」の拡散に使われるなどの問題から官民で廃止の動きが出ている。アイティメディアでもEmotet感染を狙う攻撃メールの受信を確認したため、PPAPの全面廃止を決めたとしている。
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