「1000台売る覚悟があればいける」──飛騨高山にオープンした自作キーボード専門店「白銀ラボ」インタビュー:ハロー、自作キーボードワールド 第12回(4/4 ページ)
1月に飛騨高山で自作キーボードの専門店「白銀ラボ」をオープンしたヨーキース(西洋介、@Yowkees)さんにインタビュー。自作キーボードを始めたきっかけや、飛騨高山に国内2例目の実店舗を開くに至った経緯について話を聞いた。
それとお客さんの年齢層も意外で、自分自身が30代で自作キーボードに触れたので、同年代かそれより上の層が多いだろうと想像していました。それが実際は若い人も結構来ていただいて、まだ学生の方とか。もうキーボードに興味があるのかと。
── 地元の人も多く来られたとおっしゃっていましたが、そうなるとやはり「自作キーボードってなんですか?」という人が多いですかね。
ヨーキースさん そうですね。初めてです。まだ作ったこと無いですという方がいらっしゃいます。
── 初めて来られた方に対してどうやって自作キーボードをアピールしていますか?
ヨーキースさん 実際に触っていただくのが一番なので、まず簡単な説明だけして、商品ラインアップを紹介した後しばらく触ってもらっています。そしてもし、お仕事でノートPCを使われているなら左右分離型キーボードをつないで使うこともできるんですよ、みたいなメリットをお話する感じですね。
── 技術があって実際に自分で作ったキーボードを広めるため、自分のお店を開くというのは自分の趣味がそのまま仕事になった感じがして純粋に良いなと思いました。
店舗はキーボードが好きな人たちの共有財産に
── 最後に、そもそも自作キーボードでお店を開いたという例はそうそう無いですが、お店をやられているという視点でコミュニティーに貢献していきたいという点はありますか?
ヨーキースさん 白銀ラボという店舗は自作キーボードをやられている方の共有財産だと思っています。半分はお店で半分はイベントスペースのような形で提供できるので、イベントなどで使っていただいて交流を深める場になればと思っています。
── 同じ趣味で集まれる場所をお店という形で提供したいというのは本当に貴重ですね。コロナ禍前までそういった場になっていたキーボードイベントはまだしばらくは開催できる感じでもないですし。
ヨーキースさん むしろキーボードのイベントに参加さえしていれば、お店を持つまで行かなかったと思いますね。満足してしまって。なので逆にどうやって交流しようか。情報をどうやって仕入れようかとか。東京にある遊舎工房にも行ったことが無いんですよね。
── コロナ禍によって自分で場を提供したいという考えに至ったということで、本当に強い動機で白銀ラボを開かれたのだと感じました。私ももう少し落ち着いたらぜひ訪れたいと思います。
白銀ラボ
506-0013 岐阜県高山市有楽町45 シング2ndビル 1F
【店舗営業時間】午前12:00〜午後5:00(日曜日は午前9:00〜午後3:00)
定休日:火・水・木
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