前回はラズパイの1台目をメッシュネットワークのゲートウェイとして作り上げるための準備をしました。今回も引き続き準備を行います。
今回構築するメッシュネットワークは、既存のネットワーク環境とは別にもう1つのネットワーク環境を作って利用します。このため、メッシュネットワークが利用するのは以下のアドレス空間です。
- ゲートウェイアドレス:192.168.199.1
- ネットワーク:192.168.199.x
- ネットマスク:255.255.255.0
まずは以下のコマンドでDHCPソフトウェアをインストールします。
$ sudo apt install dnsmasq -y
インストールしたら、設定ファイルを編集します。
$ sudo nano /etc/dnsmasq.conf
ファイルのいちばん最後に以下の内容を記述します。ファイル内容はかなり長いので、スクロールに時間がかかります。
interface=bat0 dhcp-range=192.168.199.2,192.168.199.99,255.255.255.0,12h
続いて、最初に作成した「start-batman-adv.sh」を編集してルーティングのルールを変更します。
#!/bin/bash # batman-adv interface to use sudo batctl if add wlan0 sudo ifconfig bat0 mtu 1468 # Tell batman-adv this is an internet gateway sudo batctl gw_mode server # Enable port forwarding sudo sysctl -w net.ipv4.ip_forward=1 sudo iptables -t nat -A POSTROUTING -o eth0 -j MASQUERADE sudo iptables -A FORWARD -i eth0 -o bat0 -m conntrack --ctstate RELATED,ESTABLISHED -j ACCEPT sudo iptables -A FORWARD -i bat0 -o eth0 -j ACCEPT # Activates batman-adv interfaces sudo ifconfig wlan0 up sudo ifconfig bat0 up sudo ifconfig bat0 192.168.199.1/24
続いてブリッジノードを作成します。まずはブリッジユーティリティーをインストールします。
$ sudo apt install bridge-utils -y
続いて有線LANポート側のインタフェース構成を作成します。
$ sudo nano /etc/network/interfaces.d/eth0
設定ファイルへ、以下の内容を記述します。
auto eth0 allow-hotplug eth0 iface eth0 inet manual
以下のコマンドを入力して、DHCPの設定ファイルを編集します。
$ sudo nano /etc/dhcpcd.conf
以下の内容を記述しましょう。
denyinterfaces wlan0 eth0 bat0
ブリッジの方でも「start-batman-adv.sh」を作成します。
$ nano start-batman-adv.sh
nanoが起動したら以下の内容を記述しましょう。
#!/bin/bash # batman-adv interface to use sudo batctl if add wlan0 sudo ifconfig bat0 mtu 1468 sudo brctl addbr br0 sudo brctl addif br0 eth0 bat0 # Tell batman-adv this is a gateway client sudo batctl gw_mode client # Activates batman-adv interfaces sudo ifconfig wlan0 up sudo ifconfig bat0 up # Restart DHCP now bridge and mesh network are up sudo dhclient -r br0 sudo dhclient br0
ここまで来たらいったんシャットダウンします。
$ sudo shutdown -h now
ここまでで準備は完了です。次回はいよいよメッシュネットワークの構築に入ります。
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