14個のスピーカーを組み込んだTesla Model 3は空間オーディオ、ハイレゾを楽しめる?:走るガジェット「Tesla」に乗ってます(1/5 ページ)
Tesla Model 3 ロングレンジは14個のスピーカーを搭載している。これらを駆使してどのようなサウンドを奏でることができるのか、ご紹介しよう。
「iPhoneにタイヤをつけたようなクルマ」と表現されるTesla。IT・ビジネス分野のライターである山崎潤一郎が、デジタルガジェットとして、そしてときには、ファミリーカーとしての視点で、この未来からやってきたクルマを連載形式でリポートします。
今回は、Model 3のオーディオをご紹介します。スピーカー構成、スマホを接続しての再生、イマーシブオーディオ(没入音響)、USBストレージを接続してのファイル再生について語ります。
14個のスピーカーでハンパない没入感
下図は、Model 3 ロングレンジのスピーカー配置です。トランクの右側に描かれているひときわ目立つ大きなユニットがサブウーファー(1)、左右のフロントドアには、200mm径のウーファー(6)、キャビンを囲むように7つの100mm径フルレンジ(7)、左右のフロントピラー下部には、25mm径ツィーター(10)、左右フロントピラー上部には、高精細スピーカー(10)が設置されています。ちなみに、ダッシュボード中央の25mm径のツィーター(8)は、現在は非搭載という情報もあるので、乗員を包み込むように13+1個のスピーカーで音を奏でていることになります。
Model 3 スタンダードレンジプラス(現RWD)の場合、リアの2つのフルレンジと左右フロントピラーの合計6つスピーカーが有効化されていなかったり、サブウーファーが省かれているなどロングレンジとの差別化が図られています。音にこだわるならロングレンジを選びたいところですが、この原稿執筆時点でのRWDとの価格差は90万円です。簡単には決められず悩ましいところです。
さて、ロングレンジの音質はどうでしょうか。車載オーディオにしては、比較的フラットな周波数特性でクセがなく、悪い印象はありません。低域が少し出過ぎているきらいもありますが、適度に絞まっているので、ドンシャリ的な嫌味はありません。中高域もギラつき、ザラつき感はなく、長時間聴いていても疲れない音づくりを実現しています。イコライザーはフラットな状態で、クルマが静止した状態での評価です。ただ、筆者は、評論家やオーディオマニアではありません。オーディオの音質に対し明確な評価軸を持っていませんので、あくまでも個人的印象として受け取ってください。
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