ニュース
Safariに新たな認証機能「パスキー」 Apple、流出もフィッシングも起きないと力説 位置情報遮断機能も
米Appleが、最新のmacOS、iOSに搭載した新たな情報セキュリティ機能について説明した。生体認証機能「パスキー」や、位置情報の共有を強制的に停止できる「Safety Check」機能などが新登場した。
米Appleは6月6日(現地時間)、最新のmacOS、iOSに搭載する新たな情報セキュリティ機能について説明した。生体認証機能「パスキー」や、位置情報の共有を強制的に停止できる「Safety Check」機能などが新登場した。
Webブラウザ「Safari」では、パスワードの代わりにTouch IDやFace IDなどの生体認証を利用するパスキー機能を追加する。同機能を使えば、フィッシング詐欺によってパスワードを盗まれることも、認証情報が流出することもないとしている。
生体認証デバイスなどを利用して安全なログインを実現する規格を定めるFIDO Allianceとの連携で、異なるプラットフォームのデバイス上でもシームレスに動作するとしている。
最新のiOS16では、情報の共有設定を管理できる「Safety Check」機能を追加する。家庭内暴力や虐待などへの対策として、位置情報の共有を強制的に停止する、各種アプリのプライバシー設定をリセットする、全ての端末からiCloudをサインアウトさせる――といった情報管理機能を備える。
新macOS「macOS Ventura」のリリースはパブリックβ版が7月、正式版が今秋。iOS16も今秋に無償提供する。
関連記事
- 「iOS 16」はiPhone 8以降に対応 iPhone 7、初代SEなど対象外に
Appleは6日(米国時間)、iPhoneの次期OS「iOS 16」を正式に発表した。iOS15を提供していた端末のうち、iPhone 6s、iPhone 7、iPhone SE(初代)などは対象外に。 - 「円安こわい」Macの価格が軒並み値上げ Appleファンに動揺広がる
米Appleが6月6日(現地時間)に開催した開発者会議「WWDC 2022」にて、新型MacBook Airと新型MacBook Proを発表したが、販売価格に大きな変化があった。昨今の円安を反映してか、Apple Storeの価格が新旧含め全体的に値上げされている。 - 「WWDC22」まとめ M2搭載MacBook Air/Pro、iPhoneがMac用Webカメラ化、Mac値上げショック
米Appleが6月6日から(現地時間)開催している開発者会議「WWDC22」。新型「Macbook Air」やiOSの新バージョンなど、ハード・ソフト問わずさまざまな発表があった。ITmedia NEWSで公開した記事を基に、WWDC22の発表内容をまとめる。 - iPhoneをMacのWebカメラにする機能、今秋登場
AppleはWWDC 2022で、iPhoneをMacのWebカメラとして使う機能を発表した。「macOS Ventura」の「Continuity Camera」の新機能を使うもので、今秋可能になる。顔と手元を同時に表示する「Desk View」機能もある。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.