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ファミリーシェアリング自動化と写真共有 WWDC22に見るAppleの「家族への想い」(1/2 ページ)

Apple関連の書籍や雑誌でもおなじみ、村上タクタさんがITmedia NEWSの執筆陣に加わった。第1弾は、WWDC22で発表された、ファミリー共有機能の強化に関するレポートを現地から。

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 筆者は、子供たちが物心つく頃からアカウントを作って、iPadなどのApple製デバイスを使わせてきた。そろそろ大人になって「ファミリー」から出て行きそうな年になったが、だからこそ、Appleが「家族」というものに持ってる考えが分よく分かる。現在開催中のWWDC22で発表された「ファミリー共有」の機能強化と「iCloud共有写真ライブラリ」に注目してみよう。これらの機能は、秋に公開されるOSで使えるようになる。

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家族でApple製デバイスを使うなら、ぜひ活用したいのがファミリー共有の機能だ

子供の成長を邪魔してはいけない!

 家族のアカウントを「ファミリー共有」でまとめておけば、アプリや音楽、映画、iCloud+などは誰か1人が買えば、みんなが使える。また、相手が子供であれば、アプリなどの購入を申請制にできるし、利用時間を管理することもできる。

 筆者も、アプリの利用制限をしたり、動画の閲覧時間の制限をしたりといろいろ工夫して、その大半は上手くいった。しかし、子供の成長スピードは速いもので、忙しさにかまけて、いつも制限緩和のアップデートが追いつかなかった。制限をかけ過ぎていると、自分のiPadでは使えない機能を実行するために、妻のiPadを借りるようになり、いつしか妻のiPadのパスコードを勝手に入れるようになってたりする。

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自分を含め6人までの家族で共有でき、子供がデバイスを使う時間や機能を制限することができる

 iPhoneやiPadは銀行預金を動かしたりすることもできるし、仕事相手にメールやメッセージを送ることもできる強力なデバイスだ。そのデバイスをそのまま子供に渡してしまうのは非常に無責任な行為だ。私が妻に送ったメッセージを直接子供が見ちゃうというのも良くない。デバイスを勝手に使われるのは困る。

 Appleデバイスの「ファミリー共有」の、子供に関する制限を、子供の成長に合わせて上手に制限解除していくのは難しい。しかし、これからは、Appleのデバイス自体がステップアップをサポートしてくれるようになる。

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WWDCでこの機能を発表したのはクレイグ・フェデリギ上級副社長。iOS 16の機能として説明したが、もちろんOSの対応範囲であれば、あらゆるAppleデバイスで使える
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