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ビル・ゲイツ氏、「NFTは大馬鹿理論に基づいている」

世界長者番付4位のビル・ゲイツ氏は、NFTはGreater fool theoryに基づいていると語った。形あるものを生産する組織に投資することを好み、暗号通貨やNFTには関心がないという。「サルの高価なデジタル画像は世界を大きく発展させるだろうが」とも。

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 米Microsoftの共同創業者で世界長者番付4位のビル・ゲイツ氏は6月15日(現地時間)、米TechCrunch主催のイベントに登壇し、NFT(代替不能なトークン)についての質問に対し、「私は関与しない。当然だ」と応えた。

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TechCrunchのイベントで語るビル・ゲイツ氏(画像:TechCrunchのツイートより)

 NFTは「100%、Greater fool theoryに基づいている」とゲイツ氏。Greater fool theoryとは、金融業界で、過大評価された資産でも、自分より愚かな誰かにさらに高値で転売できると踏んで購入することを指す。現実的な価値との乖離が大きくなりすぎれば、価格は大幅に下落する。

 ゲイツ氏は、農場や工場など、形あるものを生産する組織に投資することを好み、暗号通貨やNFTには関心がないと語った。

 「サルの高価なデジタル画像は世界を大きく発展させるだろうが」と米Yuga Labsが提供する人気NFT「Bored Ape Yacht Club」(BAYC)にも言及した。BAYCのほとんどのNFTの価格は現在、ピーク時の半分以下になっている。

 ゲイツ氏は5月に開催したredditのAMAでは、ビットコインを所有しているかという質問に「所有していない。私は価値のある成果をもたらすものに投資するのが好きだ」と回答している。


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