Discordにキーワードフィルター機能 指定した語の投稿を禁止できるように スパム対策で
米Discordが、ゲーマー向けチャットツール「Discord」に、キーワードフィルター機能「AutoMod」を搭載した。スパム対策として、利用に当たってのルールやモデレーターを定めた「コミュニティサーバー」向けに提供する。
米Discordは6月16日(現地時間)、ゲーマー向けチャットツール「Discord」に、キーワードフィルター機能「AutoMod」を追加した。スパム対策として、利用に当たってのルールやモデレーターを定めた「コミュニティサーバー」向けに提供する。
モデレーターが事前に指定したワードをスキャンし、投稿前に自動でブロックできる。悪質な場合、モデレーターが許可するまでチャットやボイスチャットを禁止することもできる。
フィルターのカスタム機能も搭載する。禁止する語の組み合わせを最大で3パターンまで作成可能。3パターンとは別に、Discord社が作成した「よくある有害ワード」リストも利用できる。
フィルターは禁止する語だけでなく、ワードを投稿したユーザーへの対応もカスタム可能。例えば禁止ワードをブロックするだけにしたり、投稿をブロックせず、チャットやボイスチャットへの参加だけを禁じたりできる。
禁止ワードが投稿されたとき、モデレーターしか閲覧できないチャット欄に再投稿し、内容を確認してから対応を判断することも可能。特定のユーザーをフィルターの対象から除外することもできる。これらの組み合わせも可能という。
フィルターを回避しようとするユーザー対策として、指定したワードを含む語まで禁止できる「ワイルドカード」機能も搭載する。例えば「press」という語をワイルドカード機能で指定すれば、「es“press”o」などの語の投稿も禁止できるという。
Discord上での迷惑行為を巡っては2021年11月、企業やインフルエンサーが管理する大規模なサーバを狙った“荒らし行為”が続出。22年1月にはセキュリティ企業のデジタルアーツ(東京都千代田区)が、マルウェアの感染経路になっているとして注意喚起するなど、スパム行為が問題になっていた。
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