調査リポート
国内クラウド市場規模、2026年には11兆円へ 2021年の4兆2000億円から成長 IDC Japan
IDC Japanが国内クラウド市場の予測を発表。2021年の国内クラウド市場規模は4兆2018億円で、2026年には約2.6倍の10兆9381億円になる見通し。背景には、DXやデータ駆動型ビジネスへの関心の強まりがある。
この記事は新野淳一氏のブログ「Publickey」に掲載された「「国内クラウド市場規模、2021年の4兆2000億円から5年後の2026年には11兆円へ急成長。IDC Japan」(2022年6月20日掲載)を、ITmedia NEWS編集部で一部編集し、転載したものです。
調査会社のIDC Japanは国内クラウド市場予測を発表しました。発表によると、2021年の国内クラウド市場規模は4兆2018億円で、その5年後の2026年には約2.6倍の10兆9381億円になるとのことです。
同社によると、国内クラウド市場は新型コロナウイルス感染症感染拡大の影響によって成長がやや鈍化した20年から大きく回復。21年にはクラウドを優先的に検討するクラウドファースト戦略が企業に浸透するとともに、従来型ITからクラウドへの移行に関わるプロジェクト期間の短縮と、サービスベンダーの要員数の増加や提案の拡充などを要因にパブリッククラウドが成長を牽引したとしています。
国内市場ではDX(デジタルトランスフォーメーション)/データ駆動型ビジネスに対する関心が非常に高く、企業の投資意欲は高まっているため、DX/データ駆動型ビジネスが今後の成長を牽引するとしています。
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