M2搭載の初号機、MacBook Pro 13インチは買いなのか？【先行レビュー】（3/3 ページ）

M2世代になったApple Silicon、初の実機レビューは、13インチMacBook Pro。村上タクタ氏がその存在意義に切り込む。

[村上タクタ，ITmedia]

M2は大きく進化しているが、筆者はM2ならAirを勧める

　M2搭載のMacBook Pro 13インチモデルは、M1搭載の同機よりかなりの性能向上を果たしており、予想していたよりかなりお勧めできるモデル……ということになるのだが、ではお勧めかというと、やはり断言はできない。

　なぜなら同じM2コアを搭載するMacBook Airがすぐに登場するからだ。しかもこちらは、完全新規モデルでデザインも刷新され、カメラ性能や、スピーカー性能なども向上している。さらにMagSafeも備わっており、電源を接続した状態でもひとつ余分にポートを活用できる。

MacBook Pro 13インチモデルは、Thunderboltポートを2つ備えているだけで、独立した電源ポートを持たない。ひとつを電源に使わなければならないので、ファイルコピーなどの時に不自由だ

　M2 MacBook Airと比べた場合、M2搭載のMacBook Pro 13インチモデルのアドバンテージは筐体が6年前から使っているものだから熟成が進んでいるのではないかということと、冷却ファンを備えることで、長時間の高負荷使用にアドバンテージがあること（しかし、14インチほどではない）、Touch Barが使えること、バッテリーライフが長いことぐらいだろう。

本機にだけ残るTouch Bar。アプリによっては便利なインタフェースなのだが……

　筆者なら、新しいチップセットであるM2には、新しい筐体を組み合わせたMacBook Airを選ぶ。しかし、性能を見た限りではかなり良いモデルなので、使いなれたトラッドなデザインがお好みであれば、MacBook Pro 13インチを選ぶのも、1つの選択だといえるだろう。