検索
ニュース

ミラーレス+ズームとiPadが入る縦型バッグ ライターが考えた「ノートバッグ」はどう仕上がっていったか分かりにくいけれど面白いモノたち(1/5 ページ)

外観はとても地味だが、その筋の人にとってはとても便利。そんなカバンを筆者が作った。そのアイデアから製品になるまでの過程を披露する。

Share
Tweet
LINE
Hatena

 ベテランライターがカバンメーカーとコラボして仕事用バッグを開発……というと、従来のカバンにはない独自のギミックがあるものと、まず考えるだろう。バリューイノベーションの「ひらくPCバッグ」や「モバイラーズバッグ」などは、その好例だ。

 今回、筆者(納富廉邦)が大阪のカバンメーカー、トライオンと組んで作ったバッグ、その名も「ノートバッグ」にも、もちろん核となるアイデアはある。ただ、そのアイデアは、ギミック的なものではなく、もっぱらカバンの仕様的な部分なので、出来上がったバッグの外観を見て、「これがライターが考えたバッグ?」と言われるかもしれないなあと、自分でも思うくらいに地味ではある。パッと見、縦型のショルダーバッグみたいだし、実際、その通りではあるのだ。

photo
トライオン×納富廉邦「ノートバッグ(SA500)」2万4200円。色は写真のグレーの他に黒もある。サイズはW24×H35×D11cm。購入はこちらから

 しかし、ちゃんと新しく、ちゃんと画期的ではある。そこには自信がある。

 ただ、その画期的や新しさは「誰にとっても」というわけではない。バッグメーカーが本来考えなければならない、「多くの人にとって便利である」という前提を取り去ったことによる仕様が新しく、画期的なのだ。

 それが私個人にとってはとても便利なので、同業者とか似たような便利さを求めていた誰かも同じように思ってくれるといいなあ、というのが、このバッグの最大のコンセプトだ。

 マーケティングなんて欠片も考えない製品を世に送ることが可能になるのが、トライオンが新たに起ち上げた「PRO CRAFT」というブランドであり、その第1号製品である私の「ノートバッグ」なのだった。

photo
使用シーンはこういう感じ。普通に縦型のショルダーバッグだけど、このサイズとデザインはありそうで無かったのだ。特に、フラップなどがない、スッキリした開口部に注目して欲しい。
       | 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

ページトップに戻る