Armの新ハイエンドGPU「Immortalis」はモバイルゲームのハードウェアレイトレ対応
Armは同社初のハードウェアレイトレーシング対応モバイルGPU「Immortalis GPU」を発表した。2023年初頭には同GPU搭載のAndroidスマートフォンやタブレットが登場する見込みだ。UnityやUnreal EngineのEpic Gamesと主要なゲームの最適化をサポートしているという。
英Armは6月28日(現地時間)、新フラグシップGPU「Immortalis GPU」を発表した。モバイルでハードウェアベースのレイトレーシングを実現する、同社としては初のGPUだ。Androidスマートフォンやタブレットに「究極のゲーム体験を提供する」としている。
Immortalisは、同社のGPU「Mali」ベースに、10〜16コアを前提に設計されている。前世代のハイエンドのMali GPUより性能が15%アップするという。Immortalisシリーズの「Immortalis-G715」のレイトレーシングは、「シェーダーコア領域の4%しか使わず、ハードウェアアクセラレーションによって300%以上の性能向上を実現する」。
このGPU搭載スマートフォンは2023年初頭に登場する見込み。台湾MediaTekと提携する。
Armは「Unityや(Epic Gamesの)Unreal Engineなどのゲームエンジンパートナーと連携し、主要なゲームの最適化をサポートしている」とし、レイトレーシングのサンブル動画を公開した。
同社はまた、Maliシリーズの最新製品「Mali-G715」と「Mali-G615」も発表した。これらはモバイルでのゲーム性能強化と電力消費削減を促す可変レイトシェーディング(VRS)をサポートする。これにより、昨年発表の「Mali-G710」よりエネルギー効率が15%向上するとしている。
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