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ライトを当てると文字や絵が現れるホログラム 凸版が開発 スマホライトで真贋判定
強い光(点光源)を当てると、立体的な画像が現れる新たなホログラム「イルミグラム」を凸版が開発。スマートフォンのライトなどで誰でも簡単・正確に真贋判定できる。
凸版印刷は6月29日、強い光(点光源)を当てると、立体的な画像が現れる新たなホログラム「イルミグラム」の提供を始めた。スマートフォンのライトなどで誰でも簡単・正確に真贋判定できるとし、偽造品の流通を防ぎたい医薬品・機械・金券などの業界向けに提供する。価格は、100万枚製造時で1枚5円〜。
イルミグラムに印刷された画像は、蛍光灯など通常の可視光下ではぼやけているが、新技術(特許取得済み)により、点光源が当たった時のみ立体的に見える。立体的な画像は、光源の動きに追従する形で動くという。
一般的なホログラムと組み合わせれば、高いデザイン性と、真贋判定の容易さを両立したホログラムを提供できるとしている。
偽造が難しいホログラムは、“本物の目印”として多くの製品に活用されているが、目視での真贋判定を行う場合、判定基準が難しかったりあいまいになることがあった。専用のフィルターやアプリで真贋判定する方法は事前準備が必要だった。新製品なら、スマホライトなどの点光源さえあれば、誰でも明確に判定できる。
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